今回は「人を襲うクマ 遭遇事例とその生態」を読みました。
この本の第1章で、1970年に発生した福岡大学ワンダーフォーゲル部の事件が記載されていました。Wikipediaを参考にして頂けると分かると思いますが、5人中3名が亡くなるという痛ましい事件です。
亡くなった方が書いたメモも載っていました。かわいそうだなぁ。怖かっただろうなぁ。
また、別の章になりますが、秋田県鹿角市の十和利山での事件にも触れています。
こちらは4名が無くなるという事件です。
熊が出て人が殺される事件が起きたら、しばらくはその山には入らない方がいいですね。もちろん近くの山も。なぜなら、熊の行動範囲はけっこう広いらしいし、人が弱いことを知った熊は再び人を襲う可能性が高いとのことなので。
また、熊は執着心が強いらしいので、荷物を荒らされたり持って行かれたりしたら、決して取り返そうとしないことが大切とのことです。
あとは刺激をしないこと。ツキノワグマは小さいので、自己防衛のために襲ってくることが多いのではないかと考えられるそうです。もし出会ったら、本で書かれているように、ゆっくりと、背を向けずに遠ざかることが良いらしい。
最近、知床などでヒグマが現れると渋滞が発生するようで、中には車から降りてヒグマに近づく人もいるとか。不用意に刺激を与えると興奮して襲ってくる可能性が高まるので、そんな事は絶対にしないで欲しいところです。
さて、こうやって事件ばっかりおいかけていると「熊怖い」「熊を駆逐せよ」って思い始めたりもするのですが、熊そのものの数は決して多くは無いそうです。出会いさえしなければ安全なので、必要以上に怖がらないようにしなくては、とも思います。
ところで、この本には「熊が冬眠するには十分な餌を食べておく必要がある」と書いてあったんですよね。前回の本だと「あまり食べられなかった熊はさっさと冬眠する」と書いてあったような気がするんですが、どっちが正しいんでしょうか。
それとも読み違いかなぁ......。