職場が入っているビルのエレベーターの話をします。
エレベーターを3階で降りるとJR側の出口に向かうことができますが、1階で降りると少し遠回りになるんです。なので、当然ですがいつも3階で降ります。
ところがこのエレベーター、セキュリティの関係だと思うんですが22時を過ぎると3階には止まらなくなります。ボタンを押してもランプが点かなくなり、「何が何でも3階では降りさせないぜ」という強い意思を感じます。
残業したある日のこと、職場を出たのが22時ちょっと前でした。急いでエレベーターホールに向かい、エレベーターに乗ったのが21時59分。3階のボタンを押したところ無事にランプが点灯し、エレベーターが動き始めます。
そして、3階に到着する前に22時を迎えました。
フッと消える3階のランプ……
しかしエレベーターは動き続ける……
「このエレベーター、どうなるんだろう? 誰も知らない秘密の階に連れていかれたりして(笑)」
そんな妄想にふけりながら様子を伺っていると、エレベーターが止まりました。
ドキドキしながら確認すると、そこは5階でした。
5階は別棟への連絡通路がある階です。22時になった時点で一番近い階に停止するという仕様かな?
「どうせ誰も乗ってこなかったんだから、途中の階で呼び出されない限りは自動的に1階まで降りる仕様にしてくれればいいのに」と、改めて1階のボタンを押しながら思うテストエンジニアでありました。