退院して数日後の朝、いつものようにラジオ英会話を聞き、ご飯を食べた後に異変は起きました。
背中の右側、腰のあたりに鈍い痛みが……。
手術後ということもあって一瞬そちらの痛みではないかと不安になりましたが、どことなく覚えのある痛み。でも、前は左側だったしな……。
水を飲んだりピョンピョンと飛び跳ねても良くならず、布団を敷きなおして横になっても治まらず、痛みは増していくばかり。
「きゅ、救急車を呼ぶしかないかもしれない……」
手に受話器を取り119番を押すも、発信ボタンを押すことをためらう。
「どうしよう、どうしよう」
でもやっぱり心当たりのある痛みで、既にほとんど動くことすら難しくなっている状況だったので救急車を呼びました。
救急車はすぐに到着できるとのことだったので荷物の準備。とはいえ、ザックに保険証と財布、スマホだけを放り込むのが精一杯。救急車のサイレンが聞こえたので、ノロノロと家を出て玄関へ。
ストレッチャーに乗せられて救急車の中へ。ものすごい激痛の中、救急隊の人に症状を伝えます。無事に受け入れ先が見つかったようで、近所の病院に運んで貰えました。
運んで途中で1回吐き、病院に到着した時点でさらに吐き、救急外来に運ばれた先でもまた吐くという状況。点滴、さらにはCTを撮って、再び救急外来へ。
座薬の痛み止めを入れてもらいましたが全く効かず、別の痛み止めを打ってもらったところ眠くなり、処置室みたいなところでしばらく寝てました。
痛みはいったん治まった感じになったので、車いすに移動して泌尿器科へ。そこで医者の話を聞くと、やっぱり尿路結石という診断でした。ただ「小さいよ」と。それから「もっと大きいのがこれから落ちてきそうだよ」と。話を聞いているうちに再び痛みが増してきて動けなくなってしまったため、入院して様子をみることに。再びの激痛の中、コロナの検査を行い、少し待ってから病棟へ。
ベッドに移り、痛みと薬で朦朧としながらいろんな同意書を書き、連絡先を書き、その後は再び眠らされて夕食の時間。
二口ぐらい食べたら痛みが再発したので、もったいないけどそれ以上食べるのはムリでした。そしてまたひたすら眠る……。
たまに目を覚ましてトイレへ。4人部屋に入ったんですが私以外には誰もおらず、時より聞こえてくる物音がなんだか怖かったです。
朝になり痛みが引いていたので退院しました。バスと徒歩で自宅へ。ところが自宅にたどり着いたものの、再び痛みが……。貰った座薬の痛み止めを使ってなんとか対応できました。でもその日はほとんど何もできず。
次の日も同じように痛みが続き、病院に行った方がいいのかなぁと思いながらも気力が無くて動けず、難儀しておりました。
夕方になり、トイレに行ったらコロンと石が出てきました。
ずいぶんと大きな……。これは落ちてきそうだと言われた方かな。自然に排泄されるのを待つ大きさがだいたい5mmぐらいまでだそうなので、そりゃあ痛いはずだよ。と、この石を見ながらボンヤリと考えてました。
まあ、とりあえず石が出たので一安心。とはいえ、クローン病の患者は石ができやすいそうなので、あと何回かは覚悟しないといけないかもと思うと憂鬱です。水をたくさん飲むようにするしかないんですかね。嫌だな。
ということで、3回目の尿路結石の話でした。みなさんもお気を付けください。