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映画「彼らは生きていた」の感想

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映画のパンフレット

まだ緊急事態宣言が出る前のこと、映画館で「彼らは生きていた」という映画を観てきたので、今回はその感想を書きたいと思います。

kareraha.com

どんな映画かというと、第一次世界大戦のイギリス軍にスポットを当てた記録映画、とでも書けばいいんでしょうかね。実際、イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた第一次世界大戦で撮影された映像を使っているし、同じくBBCが所蔵していた退役軍人のインタビュー音声などを使用しているので、あながち間違いではないと思います。

映像によって異なるフレームを統一し、補修し、着色し、音声を付け、1本の映画にしたという、とんでもなく手間のかかっている作品です。


ということはさて置き、映画は良かったです。ドキュメンタリーとして秀逸でした。


一般市民がこぞって軍隊に志願し、兵士として鍛えられ、戦地に赴き、戦い、休息を取り、再び戦い、戦争が終わって帰国する。それらが全て収まっています。


映画を観終わったあと、戦場の恐怖とは違う部分に恐怖を感じていました。


それは何かというと、戦争に対する国民の熱狂、そして無関心です。戦争が始まった時には「戦争に行かないのは臆病者だ」と石を投げ、戦争が終わったあとは「しばらく見かけなかったけど、どこに行ってたんだい?」と、なんともやりきれない言葉を投げつける。

戦争というと兵士、軍隊が悪い、国民は被害者だみたいに感じる人がほとんどだと思うのですが、銃後にいる国民の方がよっぽど加害者じゃないか。熱狂怖い。


そう思ったんですよね。


とてもお薦めしたい映画ですが、負傷者や死体がかなり映るので、そういう映像が苦手な人は観るのをやめて置いた方がいいかもしれません。でもそういうことも含め、戦争を知るためにも一度は見て欲しいな。YouTubeでも鑑賞できるそうなので、気になった方はぜひどうぞ。(レンタル500円だそうです)

とりあえず今回は以上です。